「わたしのもとに来なさい、…」

更新日:2020年4月24日

 2○歳の夏、はじめて海外へ行きました。コペンハーゲンという町で1年の留学生活を始めるためです。念願の滞在でしたが、新しい外国語の習得、生活習慣の違い、何よりも北欧の夏と冬の落差に少々、いや結構消耗しました。その中でしばしば足を運んだのは、留学中のコペンハーゲン大学から徒歩数分の教会(Vor Frue Kirke:聖母教会)でした。コペンハーゲンは観光都市です、教会をふくむ多くの文化施設は人びとに開放されている処が少なくありません。勉強に集中できないとき、コペンハーゲンの街にでて路地をあてどなく歩き、結局、教会に立ち寄り、会堂内のベンチに腰掛け何をするというでなく時を過ごしました。「なぜここにいるのだろう、何をしたらよいのだろう」と考えていると、そのうちに「願って今ここにいる」自分の幸せに気付き、再び勉学に励みました。楽しいこと、辛いことのあった1年でしたが、コペンハーゲンは私の第二の故郷となり、この町に“帰省”するようになりました。その際は、必ずここに立ち寄りしばし思いをめぐらすのが今の習慣です。本来、チャペルはそのような場所であってほしいと思っています。(聖母教会内部・内陣奥にたつキリスト像の足下には「私のもとに来なさい/KOMMER TIL MIG〔デンマーク語複数命令法〕」《マタイ11:28》が刻まれています:写真はBerlingske Tidende紙から転載しています)






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